スイスの大学ってどんな感じ?
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- Mar 17
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Grüezi!
今回はスイスの大学の授業にも慣れてきたということで日本の大学の授業とどんな感じで違うのかを紹介していきたいと思います!
今回は主に大学の話になるので、「これからチューリッヒ大学に留学される方」向けになると思います。少しでも参考になれば幸いです。
授業の種類
クラスの形式は主にLectureとSeminarでわかれています。
簡単に説明するとLectureは大人数で行われる授業(30人以上)、そしてSeminarが少人数で行われる授業です。
そのためSeminarの方が専門性が高く、授業の発言を求められる機会が増えます。当然内容がLectureよりも難しくなるため大変ですがECTS(日本でいう単位のこと)が多くとれます。
なかには少ないですが、Colloquimという授業もあって、ディスカッションにフォーカスされるのもあります。
他にはLanguage courseもあって多くの言語が学習することができます。
チューリッヒ大学ではSprachenzentrumという機関があってそこが言語クラスを提供しています。
なんとスイスドイツ語が学べる授業もあります!
Language courseは教科書も提供してくれて、授業の質が高いのですが、授業をとるのに100CHFかかるので取りすぎには注意が必要です!
下のリンクからいろいろな言語コースが見れるので気になる人は見てみてください。
授業も英語で行われるのとドイツ語で行われるものがあります。留学生の多くは英語開講の授業をとっていますがドイツ語のレベルがB1以上あるのであればドイツ語開講の授業をとっても問題ないと思います。(しかし大学のHPにはドイツ語の授業をとるためにはC1以上のレベルが求められると書いてあります。)
またチューリッヒ大学では他学部の授業もとることが可能です。
しかし原則、時間割のほとんどは自学部自学科のクラスで構成されていなければなりません。自分の場合、Japanologie(日本学科)で留学生として勉強していたので八割はJapanologieが提供するクラスをとっていました。
例えば、
History of Japanese Phi意欲的ですhy
Religion in Japan
Japanese Literatur
などをとってました。外国に来て日本のことを勉強するのは少しおかしいかもしれませんが、すべての授業がドイツ語開講でしたし、外国の観点から日本を考えるというのは新鮮で興味深い授業ばかりでした。
日本でいう“楽単”は少ない気がします。というよりかは留学生はコネクションが少ないため、どれが簡単な授業なのかという情報を得るのが難しいです。
そのため自分の興味ある事を軸にいろいろな授業をとってく方がいいと思います。
どのような時間割にするか考えるのは難しいと思います。
外国語で授業を受けるのは思ったよりも負担だし、毎回の課題も多いので全体的に授業は少なめにとるのが賢いのかなとは思います。(自分は毎学期5-6個の授業をとってました。)
少なすぎるのもよくないです。というのも大学から毎学期最低20ECTSをとることを留学生には推奨されているからです。
もっと知りたい方は下のURLに留学生向けのFAQsが紹介されているので調べてみてください。https://www.int.uzh.ch/en/in/faq.html#:~:text=We%20recommend%20taking%20between%2020,in%20at%20your%20home%20university.
授業の雰囲気
雰囲気は日本の授業と大きく異なると感じます。
特に生徒が授業に対して意欲的です。わからないことがあればすぐ質問をしますし、質問しやすい環境になっていると感じます。
教授と生徒との関係がフランクで友達に聞くような感じで質問しています。
日本だと多くの人が「良いクオリティの質問をしなきゃ」とか「後でネットで調べたらわかるから今は聞かなくていいや」と感じる人が多い印象ですし、自分も実際にそうでした。
授業の流れを壊すのが嫌だと感じていましたが、海外の授業ではその生徒たちの質問も授業の流れの一環なんだと考えさせられます。
また、「出席点」というものがあまり存在しないです。評価はたいていプレゼンやテスト、ディスカッションの質でされるため、授業の内容についていけるのであれば毎回の授業に行く必要はないと思います。
そのため、行く必要が無いと考えている人は授業に行かないですし、そのかわり授業に出たらしっかりと参加します。授業中寝ている人も見たことがありません。おそらく寝る余裕がある授業であれば、そもそも授業に行かない人が多いのではないでしょうか。
生徒の観点から言えば、彼らは意欲的ですし、多くの人がクラスの後に図書館で勉強しています。
図書館の数も多く、学部ごとに建物とその図書館があります。大学のキャンパスがチューリッヒ市内に点在しており、授業間の移動が大変ですがどれもよい建物で、自分は“図書館はしご”などをして気分を変えることで勉強しています。
おすすめの図書館でいえば
UB Recht
構造が綺麗でチューリッヒ大学の図書館と言えばここ!と言われる有名な図書館。
UB Philosophie
メインキャンパスの中にあり、規模は小さめだけど人数が少ない分静かで集中しやすい
UB Medizin careum
この図書館だけ23:00まで開いており、遅くまで頑張りたい日におすすめ。
このPDFにはキャンパスとその図書館の場所の地図です。このぐらい大きいのかとかだいたいのイメージがわかると思います。
以上が大まかなチューリッヒ大学についての話でした。今回の話は特にチューリッヒ大学に行く“留学生”に向けたもので、正規留学となるとすこし違ってくるのかなと思います。
そして今まで学んできて、自分が思うにスイスの大学は「自主性と積極性」が求められ、「学問を深く考え、議論する」機会が多いと感じます。
すこしでもチューリッヒ留学に興味を持ってもらえたらうれしいです。
それではまた!
Uf wiederluege!
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